日記 260806 (朗読劇)

今日は「Tokyo Kaidan Collection 2026」というイベントに行った。
第一部が朗読劇で、第二部は怪談トークセッションと銘打った、怪談師の方たちが順にお話をして合間で出演者たちが感想を話し合う会、という構成だった。

平日のイベなので年休を取っていて、当初は(18時開演の夜の部のみ行くので)平日に外をぷらぷらできるな~などと考えていた。しかし、朝は結局布団から出るのが遅くなったし、起きた時からあんまり元気もなかった。いろんな面で少し疲れてしまっていたのだと思う。
そんな感じだったが、家でゆっくり過ごしていたら調子を取り戻してきたので遅めの出発。結局秋葉原のバガギグで食事(せっかくの平日休みだからと高いステーキ系のワッパーにした)をして、適当に各所を冷やかしていたら開演が迫っていたので会場に向かった。
思っていたより有意義なことはできなかったし取り立てて楽しかったわけでもなかったけど、まあまあのんびり過ごせたしこんなもんだろう。

会場はよみうり大手町ホールという、読売新聞本社のあるビルに入っている結構ちゃんとした寄りのところだった。キャパは500ほどらしいのだが、平日ということもあってか半分も入ってなかったような気がする。
だからなのかは知らないが、なんと座席は最前を引いていた。

朗読劇は牡丹灯籠という演目で、私は知らなかったが古典の怪談噺らしい。
怪談ということで少し身構えて、いつ怖いのが来るのかとびくびくしていたのだが、全然そういうことは無かった。
終わるころに気が付いたが、怪談というものはこちらをいきなり驚かしてくるような要素があったり、ぞーっと怖く感じさせてくるものだけを指すのではなく(もちろんそういうのもあるのだろうが)、この世ならざるものが登場する不思議な、面妖なお話のことをいうのだろう。
この話には幽霊が登場するが、幽霊イコール悪いものみたいな扱いではなく、むしろこの幽霊と、幽霊に連れて行かれた男との恋路が美しく描かれていて、何と言うか大人な感じだった。

そしてもう一組、この幽霊と関わる夫婦が登場するのだが、こちらの妻の役が岡咲さんだった。
この夫婦は幽霊に手を貸すことで大金を得て、後に自分の店を持つほどになるのだが、そう上手くいくはずがなく……という展開であり、少し駄目な夫と、そんな夫にそれでも愛想をつかさない姉さん女房気質の妻という組み合わせだった。
こちらの話はややコメディタッチだったのだが、だからなのか岡咲さんの演技が、姉さん女房という役回りなのにやたらと可愛く聴こえた。 終盤はそれだけじゃない、おどろおどろしい見せ場もいくつかあったのだが、可愛かったという印象ばかり残っていて見せ場のところがどんなだったのかよく思い出せない。
こういうところこそちゃんと見るべき(聴くべき)ところだったのになと思う。精進したい。

また、朗読劇といってもただ朗読するだけでなく、舞台上の演出もしっかりあってすごいなと思った。特に暗闇の中演者が舞台に出入りするのは怪談の雰囲気を高めていて良かった。

怪談トークセッションは4人の怪談師が順に話をしていくものだったが、MCや怪談師の人たちだけでなく、朗読劇の出演者も壇上で座りながら話を聞いてトークをするというものだった。
最前席だったと先ほど書いたが、この怪談トークセッションでの位置関係は
○○○○○ 岡○○○○
ーーーーー話ーーーーー
           
□□□□俺□□□□□□
という感じになっていて、登壇している怪談師のことを見ながら女性声優のことを眺めることもできた (これは逆で、女性声優のことを眺めるのに不自然じゃなかった、あるいは女性声優のことを眺めながらちゃんと話も集中して聴けた、とするのが正しい)
こちらでの怪談も、怖くて怖くてたまらなくさせてくるというよりは、怖い体験談を面白く(聴きやすく)話してくれたという感じだった。話によってはぞーっと怖くなったものもあったが、全体を通して怖いというより興味深いという気持ちの方が大きかった。
特に印象に強く残っているのが後ろ向きに走る女の話で、これは映像で見せてくるわけではないため想像を膨らませるしかない、この怪談噺というフォーマットにうまくハマっているなと感心した。


帰り道、改めて岡咲さんのことが好きだなぁと考えていた。
素直に、しみじみと、そう感じることができたのは久しぶりだったので、なんだか嬉しい。
これからもやっていきましょう。