三度目の京都

この前の日曜日、15日に京都で開催された例のライブ(2日間開催でその2日目)に行ってきた。このライブは毎年この時期に京都で開かれていて、俺は初めての参加だった。
その週は(というかここのところずっとだけど)ちょっとあんまり精神的に元気じゃなかったり、それもあって前日は14時に起きて夜は全く眠れなかったりして、これ本当に行っても大丈夫かな…などと一瞬思ったりもしていたが、本当に京都に行って良かったなと思えるライブだった。


京都

遠征となるので移動手段をどうするのかを考えなくてはいけなかった。最初はヤコバを使うことも念頭に置いていたのだが、調べれば調べるほど面倒に思えてきたり、自分の体が耐えられるような気がしなくなってきたりしたので(学割で意外とそんなに高くない)新幹線の往復で日帰りすることにした。この前岡山にも新幹線で日帰り往復したことがあったので、それよりも近いし安いという感じでだいぶ心理的なハードルは低かった。あと、日帰りにすることによって周りの人間にまさか京都に行ったとは思われずに済むというメリットがある。

せっかく京都まで行くのだから少しは観光したいなと思って、出来るだけ早めに行こうと思っていた。前日に全く寝付けず、少しでも眠ろうと布団で粘っていたため(でも挙句一睡もできず)結局始発とかの時間に行くことは出来なかったが、10時には京都駅に着いていた。
しかし、駅に着いてから、全く下調べをしていなくて、どこが観光地なのかも分かっていないということに気がついた。感覚としては京都(市)全体が観光地で、なんとなくぷらぷらしていても京都っぽい空気感を味わえるのではないかと思っていた。が、駅を出た途端にここは一つの地方都市であるという現実が見えてきて、恐らく"The・京都"みたいなものを求めるならばそういうエリアに出向かないといけないのだろうな〜とうっすら分かってきた。

それでも、俺が好きなのは住宅地を歩くことなのでむしろこれは好都合で、適当に歩き回ることで街の雰囲気とか他の都市との違いを感じるぞ、と決めて歩き出した。まぁでも、やっぱり全く下調べをしていなかったので散歩する上でのとりあえずの目標になる場所も全く考えられなかったし、どこが観光地でどこが日常的なエリアなのかという色塗りも頭になかったので、いつもと違うやりづらさはあった。
少し歩いて思ったことは、やたらと車が印象に残るな〜ということだった。そしておそらくこれは、建物の高さが総じて低く、また道路の幅が(狭いところでは)狭いことがそう感じた理由かな、と考えていた。中心部に近いからかもともと車はかなり多かったし、狭い道路では車が譲り合って通行していたので、余計にそう感じたという気もする。
あと、これはすぐに気が付いたが、全然坂道や高低差がなかった。俺はいい感じの坂道を見つけると足がそちらに向かいそうになって、それをなるだけ止めないようにする、という感じで散歩をやっているのでこれはあんまりいただけなかった。もっとも、中心部からもうちょっと遠い場所に行けばまた変わってきそうだとは思う。

北の方角に歩いて、昼食を取ったり(京都っぽい食事ではなく吉野家)100均で単四電池を買ったりアニメイトを覗いてみたり、都道府県勢の称号を得るためにオンゲキをやったりしながら市営地下鉄東西線の京都市役所駅に辿り着き、そこから電車で会場最寄りの東山駅に向かった。東山駅から会場までは道もわかりやすく、距離もあまりなかった。(当然だが)京都駅周辺よりも郊外感があって、どうせ散歩するならこの辺だったかなぁなどと思ったが、そんなに時間があるわけでもなかったので会場へ。
と思ったら開演時間を一時間早い方に勘違いしていて、しかも一応物販で残っていたら買おう(回そう)と思っていた缶バッジガチャが完売していた。物販を狙うには遅すぎて開演に間に合うように来るには早すぎる、というかなり微妙な時間に会場に到着してしまったことになる。
ここにきて今までの歩きの疲れがどっと出てきて、あとめちゃくちゃ寒かったので、もう散歩をしたり近くの施設を見て回る元気もなくなっていた。なので飲食店があったら入ろうと思い駅の方面へ歩いていたのだが、すごくおしゃれな見た目をした図書館を発見して閲覧室で(一応ちゃんとそこの本を読みながら)休ませてもらった。図書館なのでうるさくないし、内側もすごくイイ感じの雰囲気で、何より暖房が効いていてとてもありがたかった。


ライブ

肝心のライブだが、冒頭に書いたとおりめちゃくちゃ楽しかった。

その理由は多分京プレ全体に言えることから個人的な事情まで様々あるが、一番に思ったことはそれぞれのアーティストの持ち時間が長いことだ。9組いる内、5組が5曲、2組が4曲、1組が6曲という具合だった。もっとも、間にMCが挟まったりするので曲数はあんまり関係ない。
これは推測というか妄想だが、恐らく各アーティストには曲数とかではなく持ち時間が割り振られていて、その中でどの曲をやってどこでMCをどれくらい入れるか、みたいなことをアーティスト側が決めているのではないかと思う。そういう印象を(MCの様子から)受けた。あと、体感だけど多分各組の持ち時間はほとんど等しかったと思う。
各アーティストでそれだけ長くやってくれると、それぞれの特徴や魅力といったものを体験出来たように思う。さらに言うとこれはMCも込みでの話で、さながらミニミニワンマンライブといった感じすらあった。そして俺の場合、フェス系?のライブに行ってもあんまり有名なアニメや曲を知らないがちなので、そういうのを軸にセトリが組まれていると若干輪に入りづらいなと感じてしまうのだけれど、今回の京プレのようにそれぞれのアーティストの色を立てる方式でやってくれるとかなり自然に楽しめているなという発見があった。

オープニング(伊藤さんがテーマ曲を歌っていた)の後のアーティスト、つまり実質(?)トップバッターはOさんだったのだが、Oさんのセトリはめちゃくちゃ攻めていた。

  • ミラー
  • マボロシマジック
  • アンビリバボーアンセム
  • Maybeヒロイン
  • ペタルズ

だった。
いきなりミラーで登場したときもびっくりしたけど、そのまま続けてマボロシマジックを歌い出したときはもっとびっくりした。そういうのをやっていきたいとは仰っていたけど、まさかトップバッターで出てきてその1、2曲目でやってくるとは思わなかった。MCを挟んでTwitterで予告していたアンバボで、その次はMaybeヒロインで最後がペタルズ。
さながらミニミニワンマンライブ、とさっきは書いたけれど、岡咲さんについてはかなり攻めた選曲だったと思うし、また俺はファンをやってるのでむしろパブリックイメージがどんな感じなのかよく分かってなくて、これがいかにもOさんっぽいセトリだったのかどうかは正直判断できない。が、完成度はかなり高いし、いま考えてもトップバッターでこれを持ってくるのはやっぱりすごいと思う。

それと、この日の京プレの出演者は全員女性声優だったということが、個人的にはかなり大きいところだった。つまり、女性声優イベントだったとも言い換えられるわけで、MCがちゃんとあったりすることも含めて、個人的にすごく得意なイベントだった。この辺は説明するのが難しいし、説明してもただただキモいだけなのでそうだったとしか言えない。
会場の空気感も全体的に知ってるやつで、謎の安心感があった。あんまり言及するのも良くないんだけど、この人とかあの人はコンテンツに出演してる声優全般を推すタイプの人なのかな~みたいなことを感じられたりしてちょっと面白かった。

セトリというか流れた曲については、知ってる曲はかなり少なかった。でもこれはさっき書いたようにそういうライブだからってことで当たり前だったし、そんなことは全く問題にならないぐらい楽しかった。見てたアニメの曲が流れてもそんなにそのアニメに思いを馳せる、という感じにはならなかったし、それで良かったと思う(俺の場合はという話)。
実は京プレに向けてAgainst.モクでキミ戦を予習してきたんだけどそれは流れなかった。まあ今回のセトリ的に合う感じではなかった気はするし、それで残念に思う気持ちが全然ないのも何だか良いことかなぁと思う。


で、いきなり話は変わるのだけど、実はトップバッターのOさんのところで自分の観賞(?)態度に違和感を覚えていた。具体的には、激しく動き過ぎて(や、上半身反らすとかそういうのではない)あんまりOさんを見ていることが出来なかった気がする。
結論から言うと多分これは、自分はOさんの曲でちゃんと音楽にノることが出来るんだ、みたいな、そういう勘違いをしていたんだと思う。少し前のライブの経験から結果(曲にめちゃくちゃノれた)だけを取り出してちょっと誇りに思っていたり、最近あんまりいろいろちゃんと向き合えていなくて空回りをしていた、というのが要因だったかなと後から考えた。
Oさんの出番が終わってから少し考え込んでしまったが、じゃあどうすれば良かったのか思い付くことができた。というか思い出した。
俺はただ板の上の人を眺めるだけでよくて、棒を振ることやその他もろもろは後から付いてくることだった。マジで音楽のセンスがないし、ライブ特有のあれこれを分かっていない(し別にそんなに苦労して分かろうとも思ってない)ので自分が曲にノることなんて出来るわけがなくて、でも女性声優(に限らず演者の意)を眺めていた結果としてなぜだか楽しくなってくる、こういう理屈だったはずだと思い出した。これは以前結構悩んで編み出したというか気が付いたことで、ブログとかにも書いていたのだけど忘れていたらしい。
これを思い出してからはもうマジで楽しかった。(女性声優(広義)イベが得意だし)女性声優しかいないライブだったということが、ここでものすごく効いてきていた。誰が出てきてもその場その場でかなり順応して楽しめていた気がするし、それが自信の回復に繋がった。何度も書いているけど、各組の持ち時間が長いこともここではさらにプラスだった。
またしかも、ちょうど思い出したタイミングでOさんがコラボ枠で出てきて、最初の微妙にちゃんと楽しみきれなかった悔しさとか申し訳なさを少しは挽回することが出来たのも、何だかとても運が良かったと思う。優しさの理由とかいうめちゃくちゃ良い曲だったし。

だから、あらゆる面で今回の京プレは自分との噛み合いがあったし、少しズレかけてしまっていた自分を取り戻すこともできて、京都に行って良かったと心の底から思った。


以上です、ここまで読んでくださりありがとうございました。




ちなみに、それぞれのアーティストの魅力を感じられたと書いたけど、特に惹かれたのは田中さんと石原さんでした。(なぜ今それを?)